前回のブログでは目的を明確にして、組織内で対策の必要性について話し合うための基礎分析についてご紹介をしました。そこで今回は組織内で承認され、IT資産管理の改善活動を進めるためのお話をします。
第一段階はシステムではありません
対策前に組織の現状について利用数などを概数で把握をし、管理状況等定性的な状況についてもインタビュー等で把握されており、管理目的についても方針が出ている前提でここからの話を聞いてください。
個別の対策を講じる前に、方針に沿って、管理の全体像を検討する必要があります。つまりここで改善後の青写真を検討します。
- 何をどこまで管理するのか?(資産のスコープと組織のスコープ)
- どのように管理するのか?(規定類、手続類、管理システム)
- どれくらい管理するのか?(管理レベル)
- いつまでにやるのか?(スケジュール)
- どんな体制で管理するのか?(管理体制)
- その他達成目標など
これらの情報を取りまとめたものが導入計画書です。
導入計画書を作る
上記の通り目指すべき管理の全体像を共通認識する為に、導入計画書を作成します。計画書に記載される主な内容は以下の通りです。
導入計画書は導入前の認識共有という目的の他に導入中に認識のずれが発生した時に有効ですので、ここは時間をかけてよく考える事をお勧めします。
※個別の検討方法はJIPDEC発行のSAMユーザーズガイドの5.SAMの導入計画に記載がありますので、ご参考ください。
- リスクアセスメントの実施
- IT資産利用方針・管理体制
- ITAM対策スコープ
- 導入ITAMの枠組み
- ITAMの導入方針
- 作業内容
- 導入プロジェクト体制
- 作業スジュール
- 想定される導入コスト
導入計画が組織に承認された後に、IT資産管理の導入として、現状把握から対応をします。大きなステップとしては下記の通りの段階あります。現状把握以降のお話は次回ご説明をします。
ご紹介をしました導入計画策定について、弊社では計画策定支援をを行っておりますので、お気軽にご相談ください